第1回『賃金・価格・利潤』の学習 まずは目次から、「ウエストン君」とは

 2021年5月16日日曜日 雨

 これから『資本論』を学習をしようと言う方 にご案内です。今回『賃金・価格・利潤』の学習を する。ページを立ち上げました。使用する著書は「『賃金・価格・利潤』カールマルクス著 横山正彦 訳 国民文庫=21 大月書店」となります。


少し内容を見てみましょう。


凡例

1本書は、マルクス=エンゲルス=レーニン研究所所蔵のマルクスの手稿、同研究所は解読・タイプした資料第52号を底本として訳出した。エバーリング版、研究所版、ベルンシュタイン独訳版、 ディーツ独訳版や仏訳各版等と若干相違し、『 マルクス=エンゲルス全集第16巻各国版所収のもと1,2相違するのは、そのためであるが、数字の訂正以外ははその差もいちいち注記しなかった。

1事項駐注は(1)(2)・・・・で示し、人名注は『アイ ウエオ』順に配列して、ともに一括して巻末に掲げた。文中nの〔〕内の7ポ活字の部分も訳者による簡単な注または補足である。

1原文のアンダーライン(印刷された場合のイタリック体)は訳文では傍点をふってこれを示した。 原文の大文字はとくにこれを区別しなかった。

1文中の「」は引用文、『』は書名、著作題名を示す。

1翻訳・注は訳者の他、宇佐美誠次郎、土屋保夫男が協力した。 


目次

前書き・・・・7


1〔生産物と賃金〕・・・・8

2 〔生産物、賃金、利潤〕・・・11

3 〔賃金と通貨〕・・・・24

4 〔需要と供給〕・・・・30

5 〔賃金と価格〕・・・・33

6 〔価値と労働〕・・・・38

7 労働力  ・・・・・・・51

8剰余価値の生産・・・・・55 

9労働の価値 ・・・・・・58

10利潤は商品をその価値通りに売ることによって得られる・・・61 

11剰余価値が分解する種々の部分・・・・63

12利潤、賃金、価格の一般的関係・・・・67 

13賃上げの企て、または賃下げ反対の企ての主要な場合・・・71 

14資本と労働との闘争とその結果・・・・80 

解題・・・・ 91 

事項注・・・・100 

人名注・・・・115


まずは、「前書き」から始めなければならないのですが、「ウエストン君」が重要な意味を持っているようなので、インターネットで先に調べてみたいと思います。学習会の報告がありますので、引用させていただきました。



『賃金・価格・利潤』学習会(02年11月~03年1月)の報告


【はじめに】


 『賃金・価格・利潤』は、1864年にマルクスが国際労働者協会(第1インターナショナル)特別評議会で報告した内容を、彼の死後、一冊の本としてまとめたものです。当時、ヨーロッパ大陸では賃上げを求める労働者のストライキが猛威をふるい、国際労働者協会は、これに対してどのような態度をとるべきか、という問題に直面しました。協会の中には様々な潮流が存在しましたが、その中でオーエン主義者であるウェストンが一つの見解を示しました。それは、労働者の賃上げ闘争によってその生活の改善を勝ち取ることが出来きず、むしろ他の産業部門に悪い影響をあたえる、というものでした。彼の主観的な意図はどうであれ、その見解は間違いであるばかりでなく、労働者の闘いにとって有害なものであると考えたマルクスは、これに批判をくわえました。

 しかし、労働者の賃金闘争を正しく位置づけるといっても、賃金、利潤、価格といった概念を明確にすることによってこそ、可能になります。マルクスがこの著作(報告)で行ったことは、まさにそのことに他なりません。

 本書には『資本論』のエッセンスが盛り込まれています(マルクスは『資本論』全3巻の内容を極度に圧縮した、とエンゲルスに語っています)。したがって、本書は、『資本論』をこれから学ぼうとする者にとって格好の入門書であると言うことが出来ると思います。

 本書の構成は、①生産物と賃金②生産物、賃金、利潤③賃金と通貨④需要と供給⑤賃金と価格⑥価値と労働⑦労働力⑧剰余価値の生産⑨労働の価値⑩利潤は商品をその価値どおりに売ることによって得られる⑪剰余価値が分解する種々の部分⑫利潤、賃金、価格の一般的関係⑬賃上げの企て、または賃下げ反対の企ての主要なばあい⑭資本と労働との闘争とその結果です。今回これを全4回で学習しました。以下はその報告です。


【第一回】


 12月7日(土)夜、『賃金・価格・利潤』(マルクス著)の第1回学習会を行いました。範囲は、〔まえがき〕から第3節まででした。

論議になった点を簡単に紹介します。

 まず〔まえがき〕ですが、マルクスはウェストンの主張に反対しつつも、「彼の主張の基礎をなしていると思われる正当な考え方には賛成である」としています。その「正当な考え方」とは何かが問題となりました。恐うらく、彼も労働者階級の究極的解放という考えを共有していただろうこと、そのことをマルクスが指しているのではないかということになりました。

 第1節は、国民生産物の額は不変(常数)である、実質賃金も不変である、といウェストンの主張を批判する内容になっています。ここでは、マルクスは「賃金率」という言葉を用いているが、その分母は何か、という質問が出されました。『資本論』ではこの概念を使用しておらず、賃金の高さをこのように表現したのではないか、本書では利潤との対応関係で賃金を論じており、利潤に対する賃金の割合といった意味で理解できるのではないか、ただし賃金額と言い換えても構わないだろう、ということになりました。

第2節ではマルクスは、賃金の上昇が、生活必需品や奢侈品の需要・供給やそれら商品の価格に及ぼす影響を、そしてその結果、資本家の利潤がどうなるかを論じています。ここでは消費財生産部門だけが扱われていますが、では賃上げが生産財生産部門には影響を与えないのか、という疑問が出されました。

 賃上げが生産財部門の資本家の利潤を減らしますが、生産財の需要には変化が生じません。したがって、その限りで生産財の価格は変動しません。しかし、消費財部門内部での資本の移動などが生産財部門にも間接的な影響を及ぼす可能性があります。しかし、生産財部門において直接的に起きるのは、賃上げは利潤の減少をもたらし、資本家はそれを容易に製品価格の上昇によって相殺できない、という明瞭な事実です。マルクスは、ウェストンの主張を批判するために、ここではあえてこの部門について論じる必要がないと考えたのでしょう。

 通貨の量について論じた第3節では特に疑問は出されませんでした。

(雅)






















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